E-learning 基礎編 第1回

ギャンブル依存症は病気なので、治療すれば治るということを知ること。

治療の仕方を教えてくれる専門機関や、自助グループなどにつながること。・・・孤独から抜け出すこと

家族もこのサイクルにまきこまれていく。
特に借金の肩代わり。

1.ギャンブル依存症は病気です

ギャンブル依存症患者の脳内
  • 脳の働き方がおかしくなっています。
  • 説得しても、治りません。
  • 病気だから、治療することが大事です。
    治療により回復できます。

病気だと考えない場合

→病気に巻き込まれたままになる。

当事者

  • ギャンブルを続けても何とかなる。
  • やめようと思えばやめられるんだから治療なんて必要ない。
  • 「自分はダメ人間」。孤独、嘘ばかり

家族

  • ギャンブルは病気でなく、意志の問題だ。
  • 約束させて、守れないと叱りつける。
  • 借金を肩代わり→いつかわかってくれる
  • 「私が悪い」家族の責任と考え抱え込む

「病気だ」と受けとめた場合

→病気に巻き込まれた状態から離れられる、被害を最小限に食い止められる

当事者

  • 病気と認めるのは嫌だけど・・・
  • 治療・相談に行くことで立ち直れる希望が生まれる(孤独や嘘からの解放)。
  • ダメ人間ではなく、病気の問題

家族

  • ギャンブル依存は病気だから、言い聞かせても、借金を肩代わりしても、止まらない。
  • 家族の問題ではなく、本人の問題であることに気づくことで、気持ちが楽になる。
  • 家族自身が元気になる。

2.相談・治療機関につながりましょう!

  • 回復の仕方を教えてくれる専門機関や自助グループの情報を集め、そこに行きましょう。
  • 繋がることの重要性
    • 回復の方法を教えてもらえる。
    • 回復できている当事者や家族と会い、希望を取り戻せる。
    • 家族自身の心のサポートを受けられる。

依存症は「孤独の病」とされ、当事者も家族も、心のつながりと余裕を取り戻すことが大事です

  • できるだけ早く相談にいくことが大事です。早めに相談すると重症化が避けられ、回復も早いです。
  • ギャンブル問題や依存症などのことを相談することは抵抗がある人もいるかもしれません。でも病気を治すのに相談機関の力を借りることは恥ずかしいことではありません。
  • 当事者や家族が相談できる場所を知ろう!

家族を助けてくれるもの

  • 精神保健福祉センターなどの家族相談、家族教室
  • 家族の自助グループ(ギャマノン):

    ギャンブル障害の家族が同じ立場の家族とのミーティングを通じて、家族自身の心の問題に気付き、回復をはかるもの
    ★詳しい内容やミーティングの日時場所はギャマノンのHP(http://www.gam-anon.jp/meeting)を参照

  • 民間相談機関
    例:ギャンブル依存症問題を考える会
  • 弁護士:→債務の整理を手伝ってもらいましょう。
  • DV(ドメスティックバイオレンス)の被害を受けている場合:
    配偶者暴力相談支援センター、民間団体へ
  • 子育てへの支援:市区町村、児童相談所

ビデオ:どのようなことが助けになったか?

依存症の家族関係

依存症の家族関係

家族関係の距離が近すぎて、苦しい関係

周囲から孤立

家族・援助者それぞれが外部のつながりを持つことで程よい距離をつくる

援助者介入後の家族関係
  • 家族も当事者も、回復の場につながることで、悪循環から抜け出すチャンスができます。
  • 当事者が回復するには、「親離れ・子離れの過程」をもう一度やりなおすことが必要。
  • 家族があわてず見守るためには、家族がいろいろな人の助けを受け入れることが大事です。

ビデオ:当事者から家族へのメッセージ

ビデオ:ギャンブル障害の家族からのメッセージ

ワーク

家族が、当事者への支援でがんばってきたことと、
難しく感じていること