E-learning 基礎編 第4回

当事者を相談機関・自助グループにつなぐこと。

当事者・家族の長期的回復への支援

やってみよう!本人を回復の場につなぐメッセージ

以下の手紙を書いた上で、本人が目の前の椅子にすわっていると想像して語りかけてみましょう。

〇〇〇 へ

あなたに今まで、ギャンブルをやめるようにしつこく言ったり、嘘をつかれたと責めていたけど、あなたが依存症という「やめられない病気」になっていたことを知りました。頭ごなしに責めていたことは間違いでした。ごめんなさい。

私があなたを責めていたのは、あなたが私にとって、かけがえのない大事な人だから、なんとか元気になってもらいたいと思っていたためなんです。大事に思うあまり、かえってあなたを追い詰めていたことはよくありませんでした。

わたしにとってあなたが、かけがえのない大事な存在であるのは・・・(小さい頃からの想い出などを書く)

そんなあなたに立ち直ってもらいたいの。だから、これからはあなたに・・・(当人にしてほしいこと、治療を受けてほしいことなどを書く)

これから私は、家族として・・・・(具体的にどのように接するかを以下に書く)

ビデオ:治療・回復を願うメッセージを伝える

当事者の回復を助けてくれるサービスや機関

  • 各都道府県や政令指定都市の精神保健福祉センター
  • 自助グループ(GA:ギャンブラーズ・アノニマス)
    同じギャンブル問題を持つ仲間とのミーティングに通い、自分の気持ちを正直に話し、聞く経験をもとに回復を進める。
    ★GAのHP(http://www.gajapan.jp/)でミーティングの日時・会場の情報が得られます。
  • 精神科医療機関
    認知行動療法によりギャンブル欲求への対処法を習ったり、うつや自殺や発達障害やアルコール依存症等の合併症の治療を行う。
  • 入寮施設
    普段の生活の場から離れ、生活のリズムを立て直すとともに、プログラムを行い回復を目指すものです。
  • 民間相談機関
    例:ギャンブル依存症問題を考える会
  • 電話相談
  • 弁護士などの助けによる債務の処理

ビデオ:ギャンブル障害の当事者として
回復に役立ったことは何ですか?

ビデオ:ギャンブル障害の当事者として
回復に役立ったことは何ですか?

ビデオ:家族に対する当事者の気持ち

長期的な回復への支援

当事者

  • 治療への導入
  • やめ始める
  • 物足りなさ、「少しくらい」
  • GA等行かなくなる
  • スリップ
  • 再度の治療開始
  • 回復への意識向上
  • 仕事開始等で不安定になる
  • 仕事と回復の両立へ

家族

  • 肩代わりをしなくなる。
  • つなぐ
  • 再び、過保護、過干渉
  • ギャマノン等に行かなくなる。
  • 肩代わりをまたしてしまう。
  • 再び、手を離す。
  • 家族自身の問題を考える。
  • 仕事等の復帰への焦り
  • やめていて当たり前ではない
  • 回復の場に行くことへの継続